2006年 11月 28日
第26回 ジャパンカップ(GI ) |
起きるのがしんどかった。
というか、仲間の電話で起こされなかったら、いつまで寝てたんだろう。
仲間の電話も「遅れるから」ということだったんだけど、やばかった。
こんなふうに書くと、どうにか約束の時間に間に合ったように聞こえるけど、思いっきり遅刻。
優駿会のみなさま、ほんとにすみませんでした。
それにしても、飛田給の駅は赤黒のひとが多かったね。
青赤の人がいくらいてもいつものことだから何も驚かないけど、なんか異様な光景だった。
コンサートのとき、似たようなファッションの人がやたらいるけど、あんな感じといったらいいか。
とにかくものすごい違和感があった。
そんな赤黒い雑踏を逆行するのが、申しわけないというか、後ろめたいというか、心苦しかったな。
敵前逃亡みたいな気がしてね。
一応ルーカスのシャツを中に着込み、バッグは試合観戦用のトートを持っていったんだけどさ。
駅のホームで、「負けるなよ、東京!」と強く念じざるをえなかった。
電車の中で目をつぶると、フミさんが胸のエンブレムを叩く姿が甦ってくる。
仕事以外で「身体がふたつあればな…」と思うなんて夢にも思わなかった。
優駿会の仲間は相変らずみんな元気だった。
おいらだけがいまひとつのコンディション。
「どうしたんですか?」
「企画書が終わんなくてさ、8:00までかかっちゃたんだよ」
「ほとんど寝てないんじゃないですか」
「そうなのよ」
仲間は楽しそうにビールなんぞ飲んでるけど、2時間しか寝てないおいらは飲酒欲求が目覚めるはずもない。
おまけに買っておいた新聞すら目を通していない体たらく。
やる気あんのか、てなかんじ。
「JCの予想はどうなんですか、決まってるんでしょ」
「全然」
なんか細かい文字なんか見たくない。
青い空や緑はえる芝、燃えるような紅葉も、「今はお願い勘弁して」という感じ。
できることなら、映画館の暗闇に埋もれてしまいたい、そんな気分だった。
そうこうしてるうちに遅れてきた仲間も合流し、乾杯!
ようやくのことで始動する。
仲間のひとりが3連複をゲットし幸先のよいスタートをきる。
「今日は行けんじゃないの、かに道楽」という気配も束の間だった。
個人的には、8Rだったか、50倍はかたそうな単勝馬券をハナ差で落としたのが運命の岐路だったかもしんない。
まあ競馬にはよくあることなんだけど。
さて注目のジャパンカップですが、去年の経験をいかして今年はパドックに行きました。
ディープは文句のつけようがない仕上がり。
ウィジャボードも均整の取れた美しい馬体、ナイスバディという感じだった。
元気がなさそうというか、心なしか疲れたように見えたのはメイショウサムソン。
ダービーのときと比べると、なんだか妙なさびしさがあったな。
ハーツクライも貫禄というか、GⅠ馬の雰囲気がなかった。
これで本当に勝てんの?という思いがした。
よく見えたのは、スウィフトカレント。
これは一発あるかも、3着は不思議じゃないという気分にさせられた。
困った、いつものことだけどw
なぜパドックで悩んじゃうんだろう、これがおいらの悪い癖だ。
迷いを振り払うために、決断するために、最終確認の意味できてるというのにね。
なにやってんでしょう。
当初のプランは、ディープからハーツ、ウイジャ、ドリーム、サムソンへ馬連で流し、3連複、3連単をどう買うかを決める予定だったのだ。
ところがスウィフトに手を出して、あろうことか当初の購入予定馬を切り捨てた。
まあいいのですよ、ハナ差でハズレたときに今日の運命は決まっていたんだから。
負け惜しみっぽいな。
とにかく、ディープにダービーのときのようなレースをしてほしいという思いが強かった。
マスコミには「汚名返上」とか書かれてたけど、おいらは強いディープを単にもう一度みたかった。
名馬の走りをこの目に焼き付けておきたかった。
スタートはよくないディープだが、この日もよくない。
レースは、止めたところで行ってしまう、まるで任侠物の主役ができそうなコスモバルクがハナをきる。
このバルクが見事に超スローな展開に持ち込む。
先行馬にはいい流れだが、後方からの差し馬には不利な競馬になる。
ディープは最後方で馬群を進み、ディープの前には世界最強牝馬ウイジャボード。
強豪2頭がいつ仕掛けてくるか、そのあたりにレースの注目が集まる。
もちろんハーツクライを忘れてはいけない。
ルメールは先行集団の後ろ、内ラチ沿いの経済コースを脚をためるように淡々と進んでいる。
ディープよりもウイジャよりも前で、絶妙のタイミングで抜け出す競馬に見えた。
府中名物の大けやきを回ったところが、勝負どころの3、4コーナーの中間地点。
ウイジャ、ディープの両頭が示し合わせたかのように、外側からするする上がってくる。
ここからスタンドは一気にヒートアップ。
そして4コーナーの手前あたりで、ディープのエンジンがかかったように見えた。
レースを勝つ馬の中には直線を向いた時点でわかるタイプがいる。
ディープはまさにそのタイプ、なんていったらいいんだろう。
ルドルフは一瞬輝くような感じになったし、オグリキャップは馬体の色が変化するように見えたし、ナリタブライアンは体をグンと沈めるようにしたものだ。
ディープは他の馬とは違うところを見ているというか、他馬よりも遠くを見ているような気がした。
気がつけば目の前だ、まさにダービーを彷彿とさせるようなあのスピードだ。
「ディープ、蹴散らせ!」
そんなことを叫んでいたかもしれない。
心のどこかに海外のGⅠという舞台でもう一度走ってもらいたい、こんなところで負けてどうするという思いがあったのかもしれない。
そんなおいらの思いにディープは見事に応えてみせた。
彼の走りは、パドックと同じように文句のつけようのないものだった。
ユタカもうれしそうだった。
ターフビジョンは何度もガッツポーズを繰り返すユタカの姿を映し出していた。
今回は調教の乗り込みから気合いが入っていたようだし、それだけ期するものがあったんだと思う。
素直におめでとうといいたい。
2着はドリームパスポート。
外に持ち出さず内から見事に伸びてきた。
岩田くんの手綱さばきは素晴らしかったと思う。
3着はウイジャボード、さすが世界最強牝馬、走りは優雅で華麗かつ牡馬のように力強いものだった。
3強の一角を演じたハーツクライは馬群に沈んだ。
原因はわからんけど、ルメールの乗り方は悪くなかったと思う。残念だ。
今回のジャパンカップはフランスの場外でも発売されたらしいけど、ビックリしたのはその配当。
ディープの単勝がななんと、2.3倍だって!
そんなオッズなら昨日持ってた全財産を投入してるよ間違いなく。
いいなフランス人はトレビアンで。
馬券のほうは、仲間のひとりが3連単と3連複をゲットしたのでなんとか救われた。
じゃなかったら、去年の二の舞になってしまい、進歩も精進もへったくれもないところだった。
競馬場からの帰り道に、東京が浦和と引き分けたことを知る。
フミさんのためにも負けられないという思いが天に通じたんだと思うと、正直こみあげるものがありました。
まあ仲間の手前、おさえてはいましたけど。
ガンバも勝ったみたいだし、最終節はカジにがんばってもらわんとね。
ガンバ2点リードで後半に入るというのが、おいらみたいな能天気視聴者の望みだったりします。
街に出たのが早すぎたりしたこともあり、
ラーメン屋で餃子とビールを頼み時間をつぶしたり、
ケニーズで生ギネスを飲んでレッズ戦をチラッとみたりしてから、
目標のそば屋「たなか」へ向かう。
ところが、いつのまにか定休日が変わっていて今日はお休み。
仕方なく別のそば屋「原田」に行ったのだが、ここもなかなかのお店だった。
とくに気に入ったのは、牛すじ肉の辛口煮込み豆腐入り、これはうまかった。
他にも、そば味噌やら島らっきょうの天ぷらやら砂肝の醤油漬けやら、ぱくぱく食べた。
飲みものは、もちろんそば焼酎のそば湯割。
この季節は最高です。
しめは当然もり、やるじゃん、仕方なくなんて言って失礼だった。
こりゃかくれた名店といってもいいくらいでした。
懐にもやさしい値段だったし、またこようと思いましたよ。
お会計のときに、「よく飲みますね」と言われたが、4人でボトル2本はおいらたちにはごく自然のなりゆき、というかここのお客さんはあまり飲まないのかな。
次にきたときのことも考え、「うるさいようだったら、次はそば出しちゃってくださいね」といったら、「ぜひまたきてください」と言ってくれたので、そう迷惑ではなかったのかと思い安心しました。
その後はいつものカラオケ。
きょうは、The Midwest Vikings の「VAMOS TOKYO!」を歌う。
引き分けでも、「勝つのは俺たちだ!」と歌いたかったのだ。
「Let's Kick Go Go Blue & Red Boys」も歌いたかったが、これは入ってなかった。
優駿会の仲間にも、「VAMOS TOKYO!」はけっこう好評だった。
もちろんおいらの歌じゃなく、歌そのものがだけどねw
最後の方は酔いも疲れもピークとなり、あまり憶えていない。
きっと寝ちゃったんだろうな。
いつもいつも迷惑かけてすみません、以後気をつけます。
といっても信用してはもらえないだろうけどw
というか、仲間の電話で起こされなかったら、いつまで寝てたんだろう。
仲間の電話も「遅れるから」ということだったんだけど、やばかった。
こんなふうに書くと、どうにか約束の時間に間に合ったように聞こえるけど、思いっきり遅刻。
優駿会のみなさま、ほんとにすみませんでした。
それにしても、飛田給の駅は赤黒のひとが多かったね。
青赤の人がいくらいてもいつものことだから何も驚かないけど、なんか異様な光景だった。
コンサートのとき、似たようなファッションの人がやたらいるけど、あんな感じといったらいいか。
とにかくものすごい違和感があった。
そんな赤黒い雑踏を逆行するのが、申しわけないというか、後ろめたいというか、心苦しかったな。
敵前逃亡みたいな気がしてね。
一応ルーカスのシャツを中に着込み、バッグは試合観戦用のトートを持っていったんだけどさ。
駅のホームで、「負けるなよ、東京!」と強く念じざるをえなかった。
電車の中で目をつぶると、フミさんが胸のエンブレムを叩く姿が甦ってくる。
仕事以外で「身体がふたつあればな…」と思うなんて夢にも思わなかった。
優駿会の仲間は相変らずみんな元気だった。
おいらだけがいまひとつのコンディション。
「どうしたんですか?」
「企画書が終わんなくてさ、8:00までかかっちゃたんだよ」
「ほとんど寝てないんじゃないですか」
「そうなのよ」
仲間は楽しそうにビールなんぞ飲んでるけど、2時間しか寝てないおいらは飲酒欲求が目覚めるはずもない。
おまけに買っておいた新聞すら目を通していない体たらく。
やる気あんのか、てなかんじ。
「JCの予想はどうなんですか、決まってるんでしょ」
「全然」
なんか細かい文字なんか見たくない。
青い空や緑はえる芝、燃えるような紅葉も、「今はお願い勘弁して」という感じ。
できることなら、映画館の暗闇に埋もれてしまいたい、そんな気分だった。
そうこうしてるうちに遅れてきた仲間も合流し、乾杯!
ようやくのことで始動する。
仲間のひとりが3連複をゲットし幸先のよいスタートをきる。
「今日は行けんじゃないの、かに道楽」という気配も束の間だった。
個人的には、8Rだったか、50倍はかたそうな単勝馬券をハナ差で落としたのが運命の岐路だったかもしんない。
まあ競馬にはよくあることなんだけど。
さて注目のジャパンカップですが、去年の経験をいかして今年はパドックに行きました。
ディープは文句のつけようがない仕上がり。
ウィジャボードも均整の取れた美しい馬体、ナイスバディという感じだった。
元気がなさそうというか、心なしか疲れたように見えたのはメイショウサムソン。
ダービーのときと比べると、なんだか妙なさびしさがあったな。
ハーツクライも貫禄というか、GⅠ馬の雰囲気がなかった。
これで本当に勝てんの?という思いがした。
よく見えたのは、スウィフトカレント。
これは一発あるかも、3着は不思議じゃないという気分にさせられた。
困った、いつものことだけどw
なぜパドックで悩んじゃうんだろう、これがおいらの悪い癖だ。
迷いを振り払うために、決断するために、最終確認の意味できてるというのにね。
なにやってんでしょう。
当初のプランは、ディープからハーツ、ウイジャ、ドリーム、サムソンへ馬連で流し、3連複、3連単をどう買うかを決める予定だったのだ。
ところがスウィフトに手を出して、あろうことか当初の購入予定馬を切り捨てた。
まあいいのですよ、ハナ差でハズレたときに今日の運命は決まっていたんだから。
負け惜しみっぽいな。
とにかく、ディープにダービーのときのようなレースをしてほしいという思いが強かった。
マスコミには「汚名返上」とか書かれてたけど、おいらは強いディープを単にもう一度みたかった。
名馬の走りをこの目に焼き付けておきたかった。
スタートはよくないディープだが、この日もよくない。
レースは、止めたところで行ってしまう、まるで任侠物の主役ができそうなコスモバルクがハナをきる。
このバルクが見事に超スローな展開に持ち込む。
先行馬にはいい流れだが、後方からの差し馬には不利な競馬になる。
ディープは最後方で馬群を進み、ディープの前には世界最強牝馬ウイジャボード。
強豪2頭がいつ仕掛けてくるか、そのあたりにレースの注目が集まる。
もちろんハーツクライを忘れてはいけない。
ルメールは先行集団の後ろ、内ラチ沿いの経済コースを脚をためるように淡々と進んでいる。
ディープよりもウイジャよりも前で、絶妙のタイミングで抜け出す競馬に見えた。
府中名物の大けやきを回ったところが、勝負どころの3、4コーナーの中間地点。
ウイジャ、ディープの両頭が示し合わせたかのように、外側からするする上がってくる。
ここからスタンドは一気にヒートアップ。
そして4コーナーの手前あたりで、ディープのエンジンがかかったように見えた。
レースを勝つ馬の中には直線を向いた時点でわかるタイプがいる。
ディープはまさにそのタイプ、なんていったらいいんだろう。
ルドルフは一瞬輝くような感じになったし、オグリキャップは馬体の色が変化するように見えたし、ナリタブライアンは体をグンと沈めるようにしたものだ。
ディープは他の馬とは違うところを見ているというか、他馬よりも遠くを見ているような気がした。
気がつけば目の前だ、まさにダービーを彷彿とさせるようなあのスピードだ。
「ディープ、蹴散らせ!」
そんなことを叫んでいたかもしれない。
心のどこかに海外のGⅠという舞台でもう一度走ってもらいたい、こんなところで負けてどうするという思いがあったのかもしれない。
そんなおいらの思いにディープは見事に応えてみせた。
彼の走りは、パドックと同じように文句のつけようのないものだった。
ユタカもうれしそうだった。
ターフビジョンは何度もガッツポーズを繰り返すユタカの姿を映し出していた。
今回は調教の乗り込みから気合いが入っていたようだし、それだけ期するものがあったんだと思う。
素直におめでとうといいたい。
2着はドリームパスポート。
外に持ち出さず内から見事に伸びてきた。
岩田くんの手綱さばきは素晴らしかったと思う。
3着はウイジャボード、さすが世界最強牝馬、走りは優雅で華麗かつ牡馬のように力強いものだった。
3強の一角を演じたハーツクライは馬群に沈んだ。
原因はわからんけど、ルメールの乗り方は悪くなかったと思う。残念だ。
今回のジャパンカップはフランスの場外でも発売されたらしいけど、ビックリしたのはその配当。
ディープの単勝がななんと、2.3倍だって!
そんなオッズなら昨日持ってた全財産を投入してるよ間違いなく。
いいなフランス人はトレビアンで。
馬券のほうは、仲間のひとりが3連単と3連複をゲットしたのでなんとか救われた。
じゃなかったら、去年の二の舞になってしまい、進歩も精進もへったくれもないところだった。
競馬場からの帰り道に、東京が浦和と引き分けたことを知る。
フミさんのためにも負けられないという思いが天に通じたんだと思うと、正直こみあげるものがありました。
まあ仲間の手前、おさえてはいましたけど。
ガンバも勝ったみたいだし、最終節はカジにがんばってもらわんとね。
ガンバ2点リードで後半に入るというのが、おいらみたいな能天気視聴者の望みだったりします。
街に出たのが早すぎたりしたこともあり、
ラーメン屋で餃子とビールを頼み時間をつぶしたり、
ケニーズで生ギネスを飲んでレッズ戦をチラッとみたりしてから、
目標のそば屋「たなか」へ向かう。
ところが、いつのまにか定休日が変わっていて今日はお休み。
仕方なく別のそば屋「原田」に行ったのだが、ここもなかなかのお店だった。
とくに気に入ったのは、牛すじ肉の辛口煮込み豆腐入り、これはうまかった。
他にも、そば味噌やら島らっきょうの天ぷらやら砂肝の醤油漬けやら、ぱくぱく食べた。
飲みものは、もちろんそば焼酎のそば湯割。
この季節は最高です。
しめは当然もり、やるじゃん、仕方なくなんて言って失礼だった。
こりゃかくれた名店といってもいいくらいでした。
懐にもやさしい値段だったし、またこようと思いましたよ。
お会計のときに、「よく飲みますね」と言われたが、4人でボトル2本はおいらたちにはごく自然のなりゆき、というかここのお客さんはあまり飲まないのかな。
次にきたときのことも考え、「うるさいようだったら、次はそば出しちゃってくださいね」といったら、「ぜひまたきてください」と言ってくれたので、そう迷惑ではなかったのかと思い安心しました。
その後はいつものカラオケ。
きょうは、The Midwest Vikings の「VAMOS TOKYO!」を歌う。
引き分けでも、「勝つのは俺たちだ!」と歌いたかったのだ。
「Let's Kick Go Go Blue & Red Boys」も歌いたかったが、これは入ってなかった。
優駿会の仲間にも、「VAMOS TOKYO!」はけっこう好評だった。
もちろんおいらの歌じゃなく、歌そのものがだけどねw
最後の方は酔いも疲れもピークとなり、あまり憶えていない。
きっと寝ちゃったんだろうな。
いつもいつも迷惑かけてすみません、以後気をつけます。
といっても信用してはもらえないだろうけどw
by lucas_9
| 2006-11-28 01:18
| turf