2007年 02月 17日
たて |
おいらは「たて」がすきなのだ。
「たて」といっても、接尾語として使われるやつのこと。
できたてのほやほやとかいうでしょ。
あの「たて」です。
先日、師匠に友人のところの干物をおくったときのこと。
請求書と一緒に友人から送られてきたのは、できたての干物だった。
いわゆる干したての干物が届いたのだ。
これを冷蔵庫なんかで休ませては意味がないと思い、早速調理にかかる。
仕事でにっちもさっちもいかないのだが、「たて」は何事にも優先しなければならない。
干したての干物の焼きたてを炊きたてのご飯と食べる。
なんて幸せなんでしょ。
干物といえば朝食のイメージがあるけど、これはおいらの晩餐。
お米がとれたてだと最高だったけど、まあ新米で妥協。
その代わりといってはなんだが、
茹でたてのブロッコリーと、切りたての漬物を供して完成。
我ながら完璧な夕食。
干物の表面がいいね。
骨をはずすと骨にくっついてくる、あのうすい膜みたいなところ。
あそこがなんともたまらんね。
などと悦に入っていたところに師匠から電話。
「ありがとうね、干物」
「いえいえ」
「なんかいつもより豪勢じゃない」
「ええちょっとだけ」
「金目鯛とかすごいじゃないの」
「まあ、あれですから」
「あれって?」
「そのなんていいますか、節目ですよね」
「節目?」
「はい、人生の」
「人生の節目?」
「今はみんな長生きですから、あれですけど」
「あんた!」
「へい」
「そりゃ来年よ、あたしゃまだ59よ」
「は」
「は、じゃないわよ」
「だいたいあんたは昔からね…」
とまあ、痛々しい過去をいろいろひもとかれたりしましたが、金目鯛の干物が効いたのか、お叱りは思ったよりも軽くすみました。
食べ物の力というのはすごいね。
あの師匠を黙らせるんだからな。
しかしなんでまた、おいらは師匠の年齢を間違えたのか。
社長だ。
あの社長の一言を鵜呑みにしてしまったのだ。
まあ非は、おいらのうっかり症にあるんだけどね。
よくよく考えりゃ、師匠はネズミ年だったのだ。
だから今年じゃないのは明らかだったのだ。
なんか推理小説で犯人を読み間違えた気分じゃ。
くやしい~。
みなさんもできたての干物はいかがですか。
日時の指定はできないらしいけど、最高ですよ。
今年はお日さまに恵まれて、干物の出来も上々とのこと。
一度ご賞味ください。
「たて」といっても、接尾語として使われるやつのこと。
できたてのほやほやとかいうでしょ。
あの「たて」です。
先日、師匠に友人のところの干物をおくったときのこと。
請求書と一緒に友人から送られてきたのは、できたての干物だった。
いわゆる干したての干物が届いたのだ。
これを冷蔵庫なんかで休ませては意味がないと思い、早速調理にかかる。
仕事でにっちもさっちもいかないのだが、「たて」は何事にも優先しなければならない。
干したての干物の焼きたてを炊きたてのご飯と食べる。
なんて幸せなんでしょ。
干物といえば朝食のイメージがあるけど、これはおいらの晩餐。
お米がとれたてだと最高だったけど、まあ新米で妥協。
その代わりといってはなんだが、
茹でたてのブロッコリーと、切りたての漬物を供して完成。
我ながら完璧な夕食。
干物の表面がいいね。
骨をはずすと骨にくっついてくる、あのうすい膜みたいなところ。
あそこがなんともたまらんね。
などと悦に入っていたところに師匠から電話。
「ありがとうね、干物」
「いえいえ」
「なんかいつもより豪勢じゃない」
「ええちょっとだけ」
「金目鯛とかすごいじゃないの」
「まあ、あれですから」
「あれって?」
「そのなんていいますか、節目ですよね」
「節目?」
「はい、人生の」
「人生の節目?」
「今はみんな長生きですから、あれですけど」
「あんた!」
「へい」
「そりゃ来年よ、あたしゃまだ59よ」
「は」
「は、じゃないわよ」
「だいたいあんたは昔からね…」
とまあ、痛々しい過去をいろいろひもとかれたりしましたが、金目鯛の干物が効いたのか、お叱りは思ったよりも軽くすみました。
食べ物の力というのはすごいね。
あの師匠を黙らせるんだからな。
しかしなんでまた、おいらは師匠の年齢を間違えたのか。
社長だ。
あの社長の一言を鵜呑みにしてしまったのだ。
まあ非は、おいらのうっかり症にあるんだけどね。
よくよく考えりゃ、師匠はネズミ年だったのだ。
だから今年じゃないのは明らかだったのだ。
なんか推理小説で犯人を読み間違えた気分じゃ。
くやしい~。
みなさんもできたての干物はいかがですか。
日時の指定はできないらしいけど、最高ですよ。
今年はお日さまに恵まれて、干物の出来も上々とのこと。
一度ご賞味ください。
by lucas_9
| 2007-02-17 23:58
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