2006年 02月 17日
干物と野菜 |
今日は仕事で横須賀でした。
そこに映画の試写室みたいなとこがありまして。
これが、そのへんの試写室よりも素晴らしい環境なのであります。
椅子も一脚50万は下らんという代物。
「これは立派ですね、さぞお高かったんでしょう」
と訊いてみると、
「前から2番目の真ん中に、小泉総理が座ったんですよ」
ときたもんだ。
早速すわってみましたが、快適快適、らくちんらくちん。
おいらもいい椅子ほしいな。
まあどうでもいいことですが…。
家にかえってみると、師匠から野菜が届いてました。
おいらの師匠は、仕事の師匠でもあり、人生の師匠でもある方ですが、
ある時突然、
「わたし、山形いって無農薬のお米とか野菜つくることにした」
と言い出し、周囲がその類稀な才能を引き止めんと、
なんやかんやいろいろ画策したのにもかかわらず、プイと行ってしまわれた。
師匠は東京生まれの東京育ちなのだが、潔くすっぱり行っちゃった。
まるで失恋して髪をばっさり切る少女のように…。
当時はおいらもかなり強力な「山形行き反対派」だったのだが、
大きな決心をして知らない土地へ行った思いも大切にせなあかんかなと思うようになり、
年に2回は食べ物おくったり、仕事の成果物をおくったりしている。
どういうわけか、食べ物はいつも喜ばれるのだが、
仕事の方は手厳しい。
「あそこは、もうちょっとなんとかならなかったわけ」とか
「あんたの思いが突っ走りすぎてついていけない」とか
「なにを考えてんだかさっぱりわからん」とか
「だいたいそんな仕事を受けること自体まちがってる」とか
もう、枚挙にいとまがない。
こんなこと書いても詮無いね。
で、師匠におくる食べ物はというと、ここんとこは干物にしている。
師匠は独り暮らしなので、繁忙期などは食事をつくるのも大変だろうという勝手な推測からだ。
干物なら焼くだけだし、あんまり手間もとらないからいいかと。
まあそれだったら、カップラーメンでもボンカレーでもいいことになるけど、
インスタント食品を食べてる師匠の姿を想像するのはしのびない。
最近のインスタント食品をなめてはいけないものも少なくないが、似合う似合わないでいえば、師匠には似合わんのだ。
山形の内陸部にいるので、海のものがいいだろうということもあったりする。
でも本当のところは、その干物を自分で食べた時に美味かったというのが本当の理由かな。
実は、師匠におくってる干物は、おいらの友人がつくっている。
といっても、まだ修行の身なので、正確には友人の親父さんがということだと思うんだが。
美味いのよ、これが。
もう、めっぽう美味い。
いや~、干物は日本の食文化ですよ。
ここの干物食べちゃうと、スーパーで売ってるのがいかに不味いかがわかる。
そんなことはわかる必要ないんだけど、
もし美味い干物が食べたかったら、
一度ここ(要クリック)の干物を試してみてください。
保証しますぜ。
しかも安い!最高だ。
そんで、その干物のお礼みたいなかんじで、お米と野菜がやってきたのだった。
だけど、干物にかかったお金の倍以上のものが届いてしまうから、まいっちゃう。
まあ、うれしいはうれしいが、ちょっとね、複雑な気分だ。
お米も野菜もとびきり美味い。
無農薬のもんだからということかもしれないが、やたら味が濃いのだ。
その味の深さももちろんだが、師匠が丹精こめて育てたものかと思うと、
滋味というか、なんか響いてくるもんがあります。
海の幸を丁寧に加工してつくる干物といい、
師匠の汗がしみこんだ農作物といい、
自然と食べ物をつくる人たちには感謝せねばな。
そんな思いを新たにした1日でした。
そこに映画の試写室みたいなとこがありまして。
これが、そのへんの試写室よりも素晴らしい環境なのであります。
椅子も一脚50万は下らんという代物。
「これは立派ですね、さぞお高かったんでしょう」
と訊いてみると、
「前から2番目の真ん中に、小泉総理が座ったんですよ」
ときたもんだ。
早速すわってみましたが、快適快適、らくちんらくちん。
おいらもいい椅子ほしいな。
まあどうでもいいことですが…。
家にかえってみると、師匠から野菜が届いてました。
おいらの師匠は、仕事の師匠でもあり、人生の師匠でもある方ですが、
ある時突然、
「わたし、山形いって無農薬のお米とか野菜つくることにした」
と言い出し、周囲がその類稀な才能を引き止めんと、
なんやかんやいろいろ画策したのにもかかわらず、プイと行ってしまわれた。
師匠は東京生まれの東京育ちなのだが、潔くすっぱり行っちゃった。
まるで失恋して髪をばっさり切る少女のように…。
当時はおいらもかなり強力な「山形行き反対派」だったのだが、
大きな決心をして知らない土地へ行った思いも大切にせなあかんかなと思うようになり、
年に2回は食べ物おくったり、仕事の成果物をおくったりしている。
どういうわけか、食べ物はいつも喜ばれるのだが、
仕事の方は手厳しい。
「あそこは、もうちょっとなんとかならなかったわけ」とか
「あんたの思いが突っ走りすぎてついていけない」とか
「なにを考えてんだかさっぱりわからん」とか
「だいたいそんな仕事を受けること自体まちがってる」とか
もう、枚挙にいとまがない。
こんなこと書いても詮無いね。
で、師匠におくる食べ物はというと、ここんとこは干物にしている。
師匠は独り暮らしなので、繁忙期などは食事をつくるのも大変だろうという勝手な推測からだ。
干物なら焼くだけだし、あんまり手間もとらないからいいかと。
まあそれだったら、カップラーメンでもボンカレーでもいいことになるけど、
インスタント食品を食べてる師匠の姿を想像するのはしのびない。
最近のインスタント食品をなめてはいけないものも少なくないが、似合う似合わないでいえば、師匠には似合わんのだ。
山形の内陸部にいるので、海のものがいいだろうということもあったりする。
でも本当のところは、その干物を自分で食べた時に美味かったというのが本当の理由かな。
実は、師匠におくってる干物は、おいらの友人がつくっている。
といっても、まだ修行の身なので、正確には友人の親父さんがということだと思うんだが。
美味いのよ、これが。
もう、めっぽう美味い。
いや~、干物は日本の食文化ですよ。
ここの干物食べちゃうと、スーパーで売ってるのがいかに不味いかがわかる。
そんなことはわかる必要ないんだけど、
もし美味い干物が食べたかったら、
一度ここ(要クリック)の干物を試してみてください。
保証しますぜ。
しかも安い!最高だ。
そんで、その干物のお礼みたいなかんじで、お米と野菜がやってきたのだった。
だけど、干物にかかったお金の倍以上のものが届いてしまうから、まいっちゃう。
まあ、うれしいはうれしいが、ちょっとね、複雑な気分だ。
お米も野菜もとびきり美味い。
無農薬のもんだからということかもしれないが、やたら味が濃いのだ。
その味の深さももちろんだが、師匠が丹精こめて育てたものかと思うと、
滋味というか、なんか響いてくるもんがあります。
海の幸を丁寧に加工してつくる干物といい、
師匠の汗がしみこんだ農作物といい、
自然と食べ物をつくる人たちには感謝せねばな。
そんな思いを新たにした1日でした。
by lucas_9
| 2006-02-17 00:27
| anything